カイロの地下鉄は、ただの交通手段じゃありません。一歩足を踏み入れた瞬間、エジプト人の日常生活が詰まった別世界に連れて行かれます。
人の多さ、いろんな音、あちこちから聞こえてくる会話!地下鉄に乗るだけで、眠らないカイロの雰囲気が伝わってきます。
地下鉄は世界中で使われている乗り物ですが、国が変われば、体験もまったく別ですね!カイロの地下鉄は、「同じ地下鉄でも文化でこんなに違うんだ」と感じさせてくれます。
エジプトでも日本でも、地下鉄は欠かせない交通機関ですね。違うところも多いけど、共通点もあると思います。
エジプトの地下鉄は、日本ほど複雑ではありません。日本は路線がとにかく多くて、どこへ行くにも地下鉄で行けますが、カイロの地下鉄は、それに比べると使い方がかなりシンプルです。
カイロ首都圏の地下鉄は、現在3つのメイン路線で構成されています。
・1号線:ヘルワン〜エル・マルグ
・2号線:シュブラ〜エル・ムニーブ
・3号線:アドリー・マンスール〜カイロ大学/ロド・エル・ファラグ
そして、今は4号線が建設中です。

路線の数がそこまで多くないので、正直、日本の地下鉄よりもずっと分かりやすいと思います。ちなみに私は、今住んでいる場所でもまだ迷うことがあります(笑)。地下鉄の駅は、このマークを探すと地下鉄の駅が簡単に見つかります。


2年ほど前までは、地下鉄のチケットは全駅共通料金でしたが、今は乗る駅数によって料金が変わるシステムになっています。
カイロ地下鉄の運賃は、8ポンド〜20エポンド。駅数によって以下のように分かれています。
・9駅まで:8ポンド
・10〜16駅:10ポンド
・17〜23駅:15ポンド
・23駅以上:20ポンド



切符の買い方どの駅からどの駅まで乗るかを決めて、改札口で切符を買うこともできますし、最近は自動券売機も使えるようになりました。
自動券売機では行き先の駅を選ぶだけで、簡単に切符が買えます(動画の通りです)。対応言語はアラビア語と英語のみです。将来的には、もっと多言語対応になると、外国人にも使いやすくなると思います。

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目的地によっては、路線を乗り換えないといけない駅(乗換駅)があります。例えば、ショハダー駅、ガマール・アブデル・ナーセル駅、アタバ駅などです。なので、降りたい駅を決めるときは、しっかり確認して注意してください。
地下鉄の車内では、駅名がアラビア語と英語の両方でアナウンスされるので、今どの駅にいるのか分かりやすくて安心です。エジプトの地下鉄と日本の地下鉄で共通しているポイントのひとつが、女性専用車両があることです。
車両は真ん中あたりに2両あり、そのうち1両は終日女性専用、もう1両は夜9時まで女性専用で、夜9時以降は男性も乗ることができます。朝の時間帯から午後の9時までに男性が女性専用車両に乗ると、注意されて車両から降ろされ、罰金を科されることもあります。


日本の地下鉄と違って、エジプトの地下鉄は車内でもとにかく賑やかです。
日本では、地下鉄に乗る人たちはとても静かで、ほとんど誰も話しません。
もし大きな声で話している人がいたら、冷たい目で見る人もいるでしょう。
スマホの音も基本的にマナーモードにして、電話がかかってきても、降りてから出るのが普通です。それだけじゃなく、飲食も禁止されています。
でも、カイロの地下鉄はその真逆!
車内では普通にみんなおしゃべりしているし、人の会話を聞いているだけで面白いこともあります。食べたり飲んだりしている人も普通にいますし、混雑しているときには、床に座っている人を見かけることもあります。
正直に言うと、エジプト人の私としては、地下鉄で話すこと自体は全然気になりません。ただ、声が大きすぎるのはちょっと…。それと一番嫌なのは、電車の中で匂いの強い食べ物を食べている人です。車内がムッとして息苦しい中で、「早く自分の駅で降りたい…」と思ってしまいます。
それと、床に座っている人たちも、降りるときに正直ちょっと邪魔になります。
よくつまずきそうになって、「このまま顔から転ぶんじゃ…!」ってヒヤッとすることが多いです。
全部大変なんですけど、一番ドキッとするのは、飲み物を持っている子どもが近くにいるとき!こぼされたらどうしようって思って、すぐにどこかへ行ってしまいます。
それから、もっと驚くこともあります。(特にヘルワン〜エル・マルグ線でよく見かけるんですが)地下鉄の車内に入ってきて、物を売る人がいるんです!
アクセサリーやメイク用品などを売っています。もちろん、これは違法なので、警備の人が対応することもあります。正直、地下鉄の車内に売り子さんがいるのは好きじゃないですが……実は一度、ピアスとアクセサリーを買ったことがあります。


上で書いたようなマイナス面はあるけど、カイロの地下鉄は、実はとても安全で清潔な交通手段だと思います。
海外に住んだことがある友達からも、「カイロの地下鉄はフランスやアメリカより清潔で安全だよ」とよく聞いていて、それを聞くととても嬉しくなります!
ちなみに、日本の皆さんご安心を。カイロの地下鉄はちゃんと時間通りですよ!
2005年にカイロ大学に通っていた頃は、毎日地下鉄を使って通学していました。結婚する前はダウンタウンに住んでいて、地下鉄の駅がちょうど家の真下にあったんです。大学まではだいたい30分くらいで着いて、当時の運賃はどの駅まで行っても一律75ピアストルでした。
今は地下鉄もかなり進化して、自動券売機で簡単に切符が買えるようになりました。この機械ができたときは、本当に嬉しかったです。だって、窓口の列に並ぶのも、人とたくさんやり取りするのも、正直あまり好きじゃないので(笑)。
カイロの地下鉄は、日本と比べるといくつかマイナス点もあります。声が大きかったり、乗り降りのときのルールがあまりなかったり…。でも私は、そこがまたカイロらしい、ちょっとカオスで唯一無二の体験だと思っています。
もしかしたら、日本の厳しいルールにずっと疲れている日本人が来たら、カイロの地下鉄でちょっとリラックスできるかもしれませんね。結局、地下鉄はただの交通手段じゃないですよね!人、音、そして生き方を映す場所だと思います。
同じ地下鉄でも、国ごとにまったく違う体験をもたらします。


